野菜に肥料を与えれば与えるほど、ムシが寄ってくる。その理由は、ムシたちは肥料の中の主成分であるチッソ成分の臭い!?に集まってくるから。このことは私たちの農法を実践している仲間の間では周知の事実です。それは化成肥料であっても、有機肥料でもあまり変わりない。従って私はもちろん。仲間たちも肥料は使わない。微生物のエサとして米ぬかなどを撒いたりするけれど、野菜自体に栄養となるような肥料は一切与えない。まして動物性の肥料も使いません。こうでないと無農薬で栽培はできない。そう思えてなりません。

農薬のことばかり話題になるけれど、肥料の問題はあまり知られていない。農業で使う肥料については全く規制がない。地球温暖化、年々海産物が減少しているのも肥料が深く関わっているようだ。肥料の中に含まれる硝酸態窒素という成分が少々問題らしい。今から60年ほど前のアメリカで、ある母親が赤ん坊に裏ごししたホウレンソウを離乳食として与えたところ、赤ん坊が口からカニのように泡を吹き、顔が紫色になったかと思うと30分もしないうちに息絶えてしまう悲しい出来事がありました。ブルーベビー症候群と呼ばれました。

ということでイノチ85農園では定期的に野菜に含まれる窒素成分(肥料)の濃度を調べることができる機器を購入しました。記念すべき第一回目は小松菜。スーパーの小松菜とお店で販売している無施肥の小松菜を比べてみました。その結果は・・・上の写真を見て下さい。野菜の窒素濃度が測定できる。ちなみにこの硝酸態窒素の濃度は野菜のえぐみや苦みのもとになります。この機器はすごい・・

まさに野菜のドーピング検査です!